恋人の関係１：今市隆二 (ページ4)

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私だってページ4

健「よっ、A。」

『お疲れさま、健ちゃん。』

休憩室でボーっとしていたら、健ちゃんが入ってきた。

健「聞いたで、隆二から。」

『先週のメンバー会？』

健「そうそう。全部話してくれてん。」

『そっか。』

健「いつも隆二の傍に居たってくれて、ありがとうな。」

にかって笑う、健ちゃん。

『健ちゃんのせいで、危ない時もあったんやで。』

わざと悲し気な口調で、言うてみる。

健「えっ？俺、なんかした？」

慌てる健ちゃん。

『健ちゃんの彼女さん。』

健「それな。聞いた、聞いた。その節は、ほんま申しわけない。」

頭を下げてくる、健ちゃん。

「A、健ちゃん、何してんの？」

そこへ隆二が休憩室に入ってきて、私の隣に座る。

「A、これ新作のチョコだって。」

コンビニで発売されたばかりの新商品をくれた隆二。

今朝のLINE、ちゃんと読んでくれてたんや。

健「それで、今朝コンビニへ寄ったんかいな。」

『わざわざ、買ってきてくれたん？』

「わざわざじゃないよ。Aの喜ぶ顔が見たかった俺の為だよ。」

隆二のこういうところが、好き。

『隆二、ありがとう。』

「どういたしまして。」

ふにゃんって笑うかわいい笑顔。これも好き。

思わず、見惚れる。

健「A、見惚れとるやん。」

健ちゃんに指摘されて、顔が真っ赤になる。

「A、かわいい。」

ちょんっと頬をつついてくる、隆二の指。この指も好き。

健「あーあー。なんや、空気が甘なってきたなぁ。」

健ちゃんは、私たちを残して休憩室から出て行った。