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直人「おはよ、A。」
『おはようございます。』
会議室に入ってきたAに、メンバーが寄って集っている。
体にフィットした細身のパンツと、首元までしっかりボタンが留められたストライプのシャツ。
臣「ボタン苦しくない?」
『うん。』
臣「そう?なんか苦しそうに見えるからさ。」
『大丈夫やで。』
臣にそう答えているAを見ていた。
会議中も会議後も、まだ一度も俺の方を見てくれないA。
メンバーも、俺らの様子に気づいている。
わかってるよ、俺が悪いってことは。でも、俺の気持ちもわかって欲しい。
今朝の出勤スタイルは、今の格好とは正反対の格好だった。
膝上のプリーツスカートに、胸元が少し開いたシャツ。
ただでさえ、男の目が多いのに。
朝の準備で部屋を忙しなく動き回っているAを捕まえた。
そのまま短いスカートの中に手を差し込み、俺は胸元と鎖骨辺りにキスマークをたくさんつける。
止めなきゃと思いながらも、抑えられない感情のままAを抱いた。
慌てて今の格好に着替えたAが、時刻を確認して部屋を飛び出して行った。
健「隆二、何ボーっとしとんや。体調でも悪いんか?」
臣「Aとケンカでもした?」
岩「隆二さん?」
心配してくれている3人には悪いけど、今の俺の頭の中はAと仲直りが優先。
「ごめんね、A。」
席を立って、Aに近づいてみる。
チラッと俺を見たAの目がうるんで、頬が赤く染まる。
「そういう顔も、俺以外に見せないで。」
『あほちゃう。』
俺は、Aをメンバーから隠す様に抱きしめた。
直人「一旦、外にでるか。」
岩「そうですね。」
臣「甘々だな。」
健「高級焼肉やな。」
エ「奢りでね。」
うんうんと頷き、そそくさと会議室を出て行くメンバーたち。
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作者名:薫 | 作成日時:2016年11月16日 3時