...14 ページ3
隆二くんの泣き声が耳にこびりついて離れない。
耳をふさいで俺は走った。
そして立ち止まった。
息が弾む。
こんなことになるなんて。
最初は思いもしなかった。
ひどい事件を目の当たりにして心に大きな傷を負い、記憶を失っている隆二くんは引き取り手がいないこともあり、この療養所で生活することに決まっていた。
夫婦の葬儀の席で数少ない親戚たちは、隆二くんを誰が連れていくか話し合いながらも迷惑そうな顔を隠さずにいた。
見ていられなかった。
亡き夫婦の親友だった俺が、何度か遊んだことのある隆二くんを療養所へ連れていくことを名乗り出た。
じっとうつむいたまま無言だった隆二くんは、名乗り出た俺を見て駆け寄り、俺の足にしがみついた。
親戚たちは一様にほっとした顔で離れていった。
そして俺たちの旅が始まった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 783人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
happysmile2015(プロフ) - カズアキさん» ええねーん！ featらなくてええねーん！ (2016年9月2日 18時) (
レス) id: 4cadc72812 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - 涼さん» きた！ 涼さま！ ごぶさたです！ 元気？ 来てくれて嬉しい。隆ちゃんのえっろいのが出るかどうかはひとえにsnowの画像選択眼にかかっているといっても過言ではないのです。でも頑張るね。またふらりと遊びに来て〜。待ってる。おりこうに待ってる。 (2016年9月2日 18時) (レス) id: 4cadc72812 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - あきさん» あっはっは！ ついうっかり笑ってしまった！ こらーーー！ 手しかつないだことのないかわいい女の子をわたしたちで大事に大事に育てるんだよぅ！ そっち連れてっちゃダメだよぅ！ (2016年9月2日 18時) (レス) id: 4cadc72812 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - no_NAMEさん» まりもっこりってさぁ…。なんだよねぇ。かわいい、あれ？ 顔もなんつーかなんだし…。すごいの出てきたなぁって思ったよ、当初。ってもうええねん！ マリモの話はええねーーーん！ (2016年9月2日 18時) (レス) id: 4cadc72812 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - カズアキさん» あっ！なんかカッコイイ(≧∇≦*)↓↓ (2016年9月2日 17時) (レス) id: 2c11f8bf33 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：happysmile2015
| 作成日時：2016年8月16日 18時
