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帰ろうとしたAを、隆二が聞いたこともない真剣な声で引き留めた。
「待って」
そのあとの言葉は聞くに堪えなかった。けれど聞き続けた。
「ずっと…はじめて会ったときからすきでした」
「行かないで。もう臣のところには」
「俺のとこに、おいで」
怒りで頭が熱くなる。
けれどそれは一瞬のことで、唐突に火が消えたように冷静になる自分がいた。
ダメな自分にバチが当たっているのだと思った。
この二人ははじめから惹かれあっていたのに、俺が自分のエゴで引き裂いた。
Aへの愛情は歪んだものだったのではないかとまで思い至った。
自分が、きらいだ。
強くそう思った。
いや、スタートこそ歪んだ愛情だったかもしれないけど、時間がたつにつれて俺なりにAを好きになっていった。
でも。
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はるか(プロフ) - ありがとうございます! (2019年8月26日 18時) (レス) id: 380a363a91 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - はるかさん» いまメッセージを送りました。読めるかな? (2019年8月26日 18時) (レス) id: ec994ac104 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - はるかさん» ありがとう!嬉しいです! (2019年8月26日 18時) (レス) id: ec994ac104 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 続きを読みたいのですが、パスワードがかかっていて読めなくて…。メッセージの送り方はどうしたら良いですか?書いてあるのを読んだのですがわからなくて。すみません。 (2019年8月26日 18時) (レス) id: 380a363a91 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - いつも面白く読んでいます!仕事終わりの私の楽しみの1つです!!これからも応援しています。 (2019年8月26日 18時) (レス) id: 380a363a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:happysmile2015 | 作成日時:2016年6月21日 14時