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笑える自信ないんや ページ7
「すまん、また今度な。」
「待って、健二郎さん。」
何度目やろ、岩ちゃんからの誘いを断るの
いい加減、変やと思われとるやろな
でもまだ、岩ちゃんと対峙して笑える自信ないんや
「これは、捨てる。こっちは、返す。」
急いで帰って来て、引っ越しの準備
順調に片付いてゆくかと思われたが、趣味の物が多すぎる
「片付くんか、これ。」
業者さんに頼もうかと思ったが、結局自分で箱詰め
信用してないとかちゃうけど、何かあったら後味悪いやん
これでも一応、俺も芸能人の端くれやしな
「もうひと踏ん張りや。」
めげそうになる心を奮い立たせ、箱詰めにしてゆく
「よっしゃ、これで最後。」
いよいよ、引っ越しや
「少なっ。」
小さなダンボール一つに、収まりきるだけの物
アイツの痕跡は、思っていた以上にあらへんかった
家具は、一式買い換えることに
「もしもし、明日やぞ。忘れてへんやろな。10時に不動産屋と管理人さん交えて、部屋の引き渡しするん。来んかったら、別の後輩に部屋譲るで。」
朝の弱い後輩に連絡入れて、今日は終わり
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作者名:薫 | 作成日時:2021年5月7日 18時