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安心する匂い ページ50

「また戻るとか、勘弁してほしい。」


さっきと同じように、もう一台の前を横切った瞬間
同じ人物を見かける・・・健二郎さんだった
胸の動悸が早まり、変な汗が噴き出る


「そんなわけ、ないよな。」


彼女の部屋に入り、玄関でさっきと違う箇所を見つけた
シューズボックスの上に置かれた合鍵


「岩ちゃん・・・。」


ソファーに座っていた彼女が、俺に気づく


「それ、取りに来た。」


テーブルの上に置かれている物を指差す


「もしかして、わざと置いていったの?」

「は?」

「これのせいで・・・岩ちゃんのせいだからね!」


俺に向かって飛んで来たブレスレット
黙って拾い上げ、玄関へ向かう
置かれていた合鍵の隣に、俺のも置いて部屋を出た


「はぁ〜〜〜〜。」


俺のことを知った健二郎さん
しばらくは、避けられるだろうな
気が重い、重すぎる


「自業自得・・・あの女と俺、同じだな。」


真っ直ぐ帰る気にはなれず、アイツのアパートへ向かう
部屋に入り安心する匂いに包まれ、気持ちが落ち着いてゆく
灯りも点けず、部屋の窓から外を見る


「帰らなくて、ごめん。」


本当は、今すぐ会いたい
俺の部屋で待つアイツに・・・

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設定タグ:片岡直人 , 山下健二郎 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2021年5月7日 18時

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