本当の好きを言ってもらえた ページ41
「仕事関係の相手ばかりだけど?」
「嘘つかんくてもええよ。もう大丈夫やから、健二郎のことで同情して一緒におってくれんでも。」
「ばかっ!同情なんかするか。Aが好きだから、傍にいたかった。ただそれだけだよ。」
「今も?」
「あぁ、好きだ。」
「ほんまに?」
「ほんまに。」
「・・・よかったぁ。」
ソファーに倒れ込む彼女
「え、大丈夫?」
心配になって顔を覗き込むと半泣き状態
「直人に彼女がって思ったら・・・うまく息ができんくなって、胸が苦しくてたまらへんかった。」
「どうして?」
「それは、」
「言って?」
「でも、」
「言って欲しい。」
「直人のことが、好きやから。」
初めて、本当の好きを言ってもらえた気がする
ヤバい、泣きそう
「直人。」
「ん。」
「もう一度、私とつき合ってもらえませんか?」
我慢できず、つい触れてしまったこともあったし
思うように触れることができず、もどかしかったりもした
「よろしくお願いします。」
久々の体温、お互いを確かめ合うように抱き合った
「今度は、一生手放してやらないからな。」
「うん。」
意味、わかってる?
今度の休み、ちゃんとプロポーズしようかな
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作者名:薫 | 作成日時:2021年5月7日 18時