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直人のせいやな ページ38
店で健二郎と別れて、俺の部屋へと帰って来た
「お待たせ。」
「ありがとう。」
マグを受け取り、コーヒーを飲みながら寛いでいる
健二郎のことで動揺しているかもと思ったけれど、そんな様子は感じない
「なぁ、A。」
「ねぇ、直人。」
「かぶったな。お先、どうぞ。」
「ううん。直人から、どうぞ。」
「気持ち、健二郎に伝えなくて良かったの?」
「うん、いいの。」
「どうして?」
「久々に会うたのに、全然ドキドキせんくて。彼女が出来たんやってわかっても、傷つかへんかった。」
「そっか。」
「きっと、直人のせいやな。」
「俺?」
「うん。」
「それって、」
「直人、お腹空いた。」
このタイミングで?
「わかった。ついでに、酒飲む?」
「うん、よろしく。」
とっておきのワイン
肴になりそうな物を皿に盛ってリビングへ戻る
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作者名:薫 | 作成日時:2021年5月7日 18時