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よく頑張りました ページ31
「はい。」
「はいって、萌花ちゃん。俺も仲間にいれてぇや。」
「どうしようかなぁ〜。」
俺たちの前で、いちゃつき始めた二人
あーあー、傷ついた顔しちゃって
わかるよ、好きな相手のあんな顔見たくないよね
胸を押さえているA
「胸やけ。」
「え、大丈夫なんか？」
「俺もちょっと胸やけ。二人の熱に、あてられて。」
俺もノッてやるよ、その嘘に
「何やねん、それ。」
胸を押さえている手に、ぎゅっと力が入った
「時間、大丈夫？」
さっさと二人に帰れと思う俺は、酷いヤツかもしれない
どう思われても、かまわない
俺の最優先は、Aだから
「あ、ヤバいやん。」
「直人さん、Aさん、今日はありがとうございました。おやすみなさい。」
「「おやすみ〜。」」
声も上げず、静かに涙を流すA
抱き寄せ、優しく頭を撫でる
「よく頑張りました。」
腕の中で、Aが声を上げて泣き始めた
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作者名：薫
| 作成日時：2021年5月7日 18時
