健ちゃーん、来ちゃった ページ2
「あかん、寝つけへん。」
もう無理やと悟った俺は、釣り道具を取りに起きた
リビングのテーブルに道具を広げ、一つ一つ丁寧に磨いていく
「あぁ〜、癒される。」
近いうちに、釣り行こうかな
誰を誘おうかと携帯を弄っていたら、着信
「臣ちゃん?」
相手に戸惑う
この時間帯は、ヤバいねん
大抵、酔っとることが多い
「ごめん、臣ちゃん。」
鳴り止むのを待ったが・・・
しつこいわぁ〜
「はい、はい。わかったわ。」
渋々、出る
「もしもし、臣ちゃん。どうしたん?」
― 健ちゃーん、来ちゃった。
何言うてんの、この子
「来ちゃったって、」
ピンポーン
モニターに、臣ちゃんの姿
マジか・・・
― 健ちゃーん、居ないの?
どないしよう、バレたらマズい
ルームメイトのことは、誰にも言うてへんし
ピンポン、ピンポン、ピンポーン
「臣ちゃん、やめて。今、開けるから。」
このままにしておけへんし
相手は酔っぱらいや、何とか誤魔化せるはず
道具を片付けて、急いで玄関へ向かった
引っ越すことになった理由→←Room No.524 山下健二郎様
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作者名:薫 | 作成日時:2021年5月7日 18時