Room No.524 山下健二郎様 ページ1
「ただいま〜。」
小声でそう告げ、物音を立てないよう静かに動く
「おかえり。」
見知らぬ女が、出迎えてくれた
「・・・えーっと、どちら様ですか?」
警戒しながら、問いかける
「は?私だけど。」
「えぇっ!!」
「しぃっ!声、大きい。」
「すまん、すまん。いつもと違いすぎへん?」
綺麗に化粧して、ビシッとスーツ着こなして
めっちゃ仕事が出来る女って感じ
「何が?」
「何がって。俺が知っとるお前は、そんなんちゃうやん。どう見ても、ニートって感じやったし。」
普段のお前は、すっぴんにダサい黒縁メガネ
適当にまとめた髪、年中ジャージ
「山下の言っている意味が、わからない。」
「せやから、」
「鍋にカレーあるから、食べたきゃ食べて。じゃ、行ってきます。」
「あ、はい。行ってらっしゃい。」
入れ違いに出て行ったルームメイト
「女は化けるって言うけど、アレは化けすぎやで。」
詐欺や、詐欺
「それにしても、こんな時間から仕事やねんなぁ。」
只今、午前2時
シャワー浴びて、着替えて、ベッドに潜り込む
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作者名:薫 | 作成日時:2021年5月7日 18時