川村と私 ページ1
『やっと着いた。』
携帯を確認すると、LINEと着信が大変なことに。
慌てて店内に入ると、顔見知りの店員・翠ちゃんが出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。Aさん、こちらです。」
奥の個室へと案内してくれる。
『もう、来ているよね。』
「そうですね。すでに、30分以上経っているかと。」
『あー、最悪。』
翠ちゃんが扉をノックし、そっと開ける。
「失礼します。」
「翠ちゃん、あの人来た？」
室内から不機嫌な声が聞こえてきた。
「はい、いらっしゃいました。」
翠ちゃんに促されて、室内へと入る。
ほんのりと室内を照らす、間接照明。
座り心地のよさそうな真っ赤なソファーと黒いガラステーブル。
視界を遮るものがなく夜景を眺められる大きな窓。
私たちのお気に入りの部屋。
『遅くなって、ごめん。』
ネクタイを外し、ソファーに深く腰掛けている後輩の川村壱馬。
「早く座れば。」
彼から少し離れて座って、メニューを眺める。
翠「Aさん。お飲み物、何にされますか？」
『どうする？』
「あんたと同じモノ。」
『えっと、おススメの日本酒ロックで。』
翠「かしこまりました。すぐにご用意致しますね。失礼します。」
注文を聞き、部屋を出て行く翠。
「遅かったじゃん。」
『ちょっと社内で捕まって、なかなか帰らせてもらえなかった。』
「ふ〜ん。」
ふ〜んって、誰のせいだと。
川村壱馬、あんたのせいだろうが！！
「川村君と仲いいですよね。」
「よく二人で、飲みに行くの？」
「川村君って、彼女いますか？」
しつこいぐらいに、質問攻めにされて。
思い出しただけでも、ムカつく。
「どうした？」
心配そうに、顔を覗き込んでくる。
『なんでもない。』
「あんたの何でもないは、当てにならないから。」
『そんなことないし。』
「ちゃんと言えよ、俺だけには。」
『ん。』
扉がノックされ、翠ちゃんがお酒と料理を運んで来てくれた。
「お待たせしました。」
『翠ちゃん、ありがとう。』
「では、ごゆっくりお寛ぎください。失礼します。」
翠ちゃんは料理をテーブルに並び終え、丁寧に挨拶をして出て行く。
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薫(プロフ) - 結城瑞沙さん» いつもコメントありがとうございますm(_ _)m ありがたく、嬉しく思っています(^_^) (2019年12月14日 0時) (
レス) id: becf62c358 (このIDを非表示/違反報告)
結城瑞沙(プロフ) - ありがとうございます、幸せです！壱馬さんにも幸せになって欲しいです。 (2019年12月13日 19時) (レス) id: 7685bfd8c6 (このIDを非表示/違反報告)
結城瑞沙(プロフ) - 壱馬さん頑張るのじゃ！ (2019年11月28日 20時) (レス) id: 7685bfd8c6 (このIDを非表示/違反報告)
結城瑞沙(プロフ) - お待ちしておりました。壱馬さん一途過ぎて眩しいです。 (2019年11月26日 0時) (レス) id: 7685bfd8c6 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - 結城瑞沙さん» 夜分、すみませんm(_ _)m ゆっくり更新になりますが、気長にお付き合い下さいませ(^-^) (2019年11月13日 2時) (レス) id: becf62c358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫
| 作成日時：2019年11月11日 0時
