二人の関係：登坂広臣

誰だ、アイツ ページ6

「臣、飲みすぎ。」



隆二が、酒の入ったグラスを取り上げる



「うっさい。」

「うっさいちゃうやろ。ほんま、毎晩毎晩。」



うんざりした様子の健二郎君



「だって、一人になりたくない。」

「だからって、つき合う身にもなってよ。」



岩ちゃんから、軽い溜息が聞こえてきた



「臣、聞いとんか？」

「トイレ。」



迷惑をかけていることくらいわかっている
でも、こうでもしなきゃ眠れない



「Aさん―――。」



名前に反応して話し声のする方へ行き、隠れながら様子を窺う
くぅちゃんと―――誰だ、アイツ

元彼って噂、本当だったのか→←この声、まさか

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