Dear my besties 10 〜from Finally〜

☆ ページ21

涙が噴き出した。


今日は泣いてばかりだ。ようやくまぶたの赤みが食事をするうちに引いてきたところだったのに。


なにかが、臣のこころだろうか、それがじかに伝わってきた。


「え、わ、なんで？ え、ごめん！」


臣があわててわたしの肩に手を置く。結花が「違う違う。嬉しいんだよ。ね、嬉しいんだよね、Aさん！ だってあたしも超〜〜〜〜嬉しいもん！」とわたしの手を握る。


うなずくことしかできなかった。


「これ、お店に飾ろうよ。なんか……すごいステキ……ありがとう、オニイサン」


臣が照れたように横を向いて「さてと風呂入ってこよっかなー」とつぶやいた。


「あ、臣さんオレも行く！」

「男子全員で参りましょう」

「じゃあ女子は部屋の露天に入りなよ、な？」



そう言って直人がそっとティッシュを手渡しながら頭をなでてくれた。

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