☆ ページ32
「オレには結婚はムリだってずーっと思ってた。でもAとならできるってたぶん会った頃から思ってた気がする。
仲間なんて作れない、いらないって思ってた。でもできた。
オープン当初は夢にも思わなかった二店舗目のめどもついた。
虹なんて自分の意思では見られないって思ってたけど、作れた。
やり方を変えれば、視点をかえれば、できないことなんてないのかもってAは気づかせてくれた。
オレ……オレさ。Aの笑顔がホント大好きなんだ。もうね、ずーーーーっと笑っててほしい。
笑わせたい。
笑いジワ、結構！ いいじゃん、しわくちゃのAおばあちゃんがオレの自慢になるなんてさ！ 一緒にハッピーな顔で年取ろうぜ。
だから」
そう言ってわたしをそっと抱き寄せた。
「結婚、しよう？……A。オレ、いつでもAのために虹を作る。オレと結婚してください」
直人と一緒に生きていく未来を考えたことがないといえばウソになる。けれど、それはどこか幻のような現実感のないものだった。
直人の肩の向こうに空と太陽と海が見えた。わたしの身体は彼の腕に守られている。
それは大きな大きな安心感だった。
まばたきを繰り返す。直人のがっしりとした胸。その呼吸に、呼吸を重ねる。
わたしたちは生きている。
それは苦しいほどまぎれもない現実だった。
このひとと、生きていく。
わたしは大きくうなずいた。
しあわせすぎて胸が苦しいほどだった。
*********************
＜from smile＞
このお話のこの部分を読んでsnowが作った素敵な画像をsnowがインスタにあげてくれてます。よろしければそちらもぜひごらんくださいませ。この画像、ほんと素敵です。この直人さんに引っ張られてこのシーンがさらにぐっとふくらみました。
みなさんがこのお話を読んだイメージとどんなふうに合致するか、もしくは全然違うのか、ぜひぜひその目で確認してみてください。
@____sxs_image_photo
頭のアンダーバーは4つです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 698人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
happysmile2015(プロフ) - こげおさん» えぇっ、理想の男性像？ すごぉい光栄…。これからもどうぞよろしく！ 気合いいれて書いてます。 (2019年3月1日 14時) (
レス) id: 3291f08f6f (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - ともさん» そう、あとりゅうくんもね。そうそう。りゅうくん、いつ出てくるんだろうね！ 必ず出てくるからね！ (2019年3月1日 14時) (レス) id: 3291f08f6f (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - ユキさん» ドラえもん…。ドラえもん苺ロールケーキ恵方巻き…？ またしてもユキさんの言語が外国語のように感じる…。おもしろい！ (2019年3月1日 14時) (レス) id: 3291f08f6f (このIDを非表示/違反報告)
こげお(プロフ) - 実はFinallyの直人さん、理想の男性像。こんな人おる？いかに今までの男性がダメンズだったか、、。 ホンマに、生きるとはなんだろうと考えてしまうよねー。私の頭じゃ大した答えはでまへん。 (2019年2月28日 0時) (レス) id: 1da8556258 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - smileさん〜もちろん！読み続けますよ！ちょっと辛いけど…きっと大丈夫なはず…。後…隆くんも。 (2019年2月27日 19時) (レス) id: d8c1577b42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：happysmile2015
| 作成日時：2019年1月26日 10時
