登坂広臣に、嫁ぐことです

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一「ご一緒して、いいですか？」

岩「どうぞ、ここ座りなよ。」


席をずれて、岩ちゃんが座る様に促す


一「ありがとう。」

健「お代わり、何か頼もうか？」

一「えーっと、」

人「一華さんに合ったカクテルとか、どう？」

一「そうしようかな。」


さり気なくタメ口で話す直人さんにつられて、一華さんも


人「ちょっと頼んでくる。」

一「ありがとう、直人君。」


あー、すごく嬉しそう

浮かれた様子の直人さんを連れて、直己さんも席を離れた


「一華さん。」

一「はい。」

「Aさん、具合悪かったの？」

一「ここに来るまで、そんな素振りなかったかな。どんな様子か、臣君にLINEしてみるね。」

「臣に？」


鞄から取り出した携帯、チラッと見えた画面


岩「それ、」


岩ちゃんの声に、慌てて手元の携帯をテーブルに伏せた一華さん

一瞬だったけれど、間違いない

寝顔の臣が、見えたような


一「二人に・・・臣君には、言わないで。」


どうして、言い直したの？

Aさんより臣にばれたくないって、どういうこと？

もしかして、さっきの隠し撮り？

俺と岩ちゃんは、何だか複雑な気持ちで彼女を見つめた


健「こら、見つめすぎやろ。一華さんが、穴開くわ。」

一「開きませんから。」


クスクス笑う彼女、気持ちの切替え早いなぁ


健「隆二まで、参戦せんといてや。」


俺の隣に座りながら健ちゃんが、こそっと耳打ち


「安心して、全くその気ないから。」

健「ほなら、ええんや。」


にこっと笑う健ちゃん


直「お待たせ。はい、一華さん。」

一「わぁ、綺麗なカクテル。」


嬉しそうにカクテルを受取り、にこにこしている

とりあえず今は、飲んで食べて楽しもう

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