Dear my besties 6 〜from Finally〜

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料理教室の件から直人のメールのことまですべて小林先生に聞いてもらった。話しながら改めて強烈な恐怖を感じていた。




あのひとはおかしい。




小林先生は長い間考え込んだあと、なにか自分にできることがあればというような慰めのようなことを言ってくれていたけれど、ほとんど耳に入らなかった。


あわてたようにコーヒーを飲み干して盛大にむせた小林先生にハンカチを渡しながらも、不安で不安でたまらなかった。


やっぱりそうなんだ。


間違いない。あのひとはおかしなひとなんだ。



うわの空で小林先生と別れて、そのまま直人の部屋へ向かった。


直人にハンバーグカレーを作る約束をしていた。




その夜、帰ってきた直人に、小林先生の教えてくれたことを話した。



わたしの話をじっと聞いていた直人は静かな声で「やっぱり最初に決めた通り、彼とはできるだけ関わらないようにしよう。騒ぎ立てたりするのは逆効果だと思う。最近はおかしな言動もなかったし、オレたちのことに関しては気が済んだのかもしれない。職場に来なくなったのならまたどこかへ行ったんじゃないかな。もう店にも来ないだろ。万が一なにかあればすぐに連絡して。飛んでいくから」と言うとよし、と太ももをたたいて「すげーうまそうな匂い！ 腹減ったよA！ 食おう！」と笑顔になって叫んだ。



忘れよう。



わたしも気持ちを切り替えて笑顔で「たくさん作ったよー。いっぱい食べてね」と答えた。


直人がお鍋を見て「ぎゃはー、おい相撲部屋みてーじゃんか！」と笑った。

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