＊ ページ9
「おばさんだって(笑)」
『うっさい、クソ典。』
「口、悪いなぁ。」
『誰のせいやと、思ってんねん。』
「あの女。」
『お前や、クソ典。』
「その口、塞ぐぞ。」
『あほか。』
「気持ち良かったくせに。」
『・・・。』
それは、否めない
「無言は、肯定。」
二度もさせるか。
迫ってきた唇を避け、体を突き飛ばす。
『調子に乗んな、クソ典。』
どこが爽やか王子様やねん、騙されすぎやで世間様。
クソ典こと、三代目のパフォーマー・岩田剛典。
世間では「岩ちゃん」という愛称で慕われている。
「剛典、でしょ。」
『あんたなんか、クソ典で十分や。』
今日こそは、こいつにビシッと言わなあかん
『それより、何度目やと思ってんの。』
「何が？」
『何が・・・ちゃうわ！』
毎回毎回、ここで痴話喧嘩すな。
追い出す方の身にもなって欲しいわ。
『ここに、彼女を連れ込むことや。』
「彼女？そんなの、いた事ないし。」
は？意味分からん。
それじゃ、今までの女性たちは一体・・・
ほんま、最低やわ。
『とにかく、ここ以外の場所でしてや。』
「ここしかないでしょ。」
『なんでやねん。』
「だって俺、好きな女以外を部屋に入れたくないし。」
そんな、キメ顔で言われても。
どうでもええし。
『それならせめて、私がここを使う日以外にしてや。』
「ねぇ、知りたくない？」
『何を？』
「俺が、ここを使う理由。」
『理由とかあんの？』
「あるよ。」
『へぇ〜。で、何？』
「それは、」
『それは？』
顔を近づけたら、チュッと触れてきた唇。
あー、やられた。
「へへっ(笑)」
『・・・あほらし。』
さ、仕事や仕事。
抱えていた企画書を机に並べていく。
そこへやってきた、派手な軍団。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 783人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
薫(プロフ) - コメありがとうございます！岩ちゃんを書きたくなって始めたもののどう展開しようか迷い中です(-_-;)気の向くまま頑張って書きます(笑) (2018年10月15日 5時) (
レス) id: becf62c358 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 新作おめでとうございます。ひょんなことから同居することになりドキドキしながらお話に引き込まれました。更新楽しみにしてます！ (2018年10月14日 21時) (レス) id: 94b5bb7cb2 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - しをちゃさん» コメありがとうございます！私の中の直己さんといえば、こうかなって感じです(笑)楽しんで頂けて嬉しいです。今後もよろしくです（＾ｕ＾） (2018年10月9日 17時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - 楽しいお話ありがとうございます！直己さんの下りはあの映画からでしょうか( *^艸^)また楽しみにしています！ (2018年10月9日 16時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - コメありがとうございます！更新遅いくせに、書きたくなってしまったので(^^; 頑張って書きます！ (2018年10月4日 10時) (レス) id: becf62c358 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：薫
| 作成日時：2018年10月3日 23時
