Dear my besties 3 〜from Finally〜

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「ねぇおじさんさぁ、仕事大変なの、わかるよ。とかいって、まぁあたしなんかにはわかんないかもだけどさぁ。けどえらいとそりゃあいろいろあるんだろうねー。だからさぁ、さっきも少し話したけどこれからはいらいらしたらうちの店来なよ」


ひぇぇ。そんな宣伝はしなくていい！

頭が白くなる。


「うちね、Arcobalenoっていうカフェなの。うち来たら超〜おいしいごはんと超〜おいしいデザート食べさせてあげる。あ、うちのオーナーのAさんにコーヒー淹れさせたら勝てるひといないからね。マジ無敵。あ、じゃああたしの紅茶と飲み比べさせてあげてもいいよ。こんなの超特例、超特別だよ？」


そこで結花ちゃんの顔が変わった。きつい表情で人差し指を会長の鼻先につきつける。がに股になっている。


「でもね。うちのAさんにセクハラはなしね。今度あんなことしたら紅茶に毒混ぜるよ」低い声でそう言い終えるとかわいらしい笑顔に戻る。「つかさ、女の子の身体さわるのやめな。ね？ かっこいいおじさんの価値がダダさがりだよ」


会長がその勢いにのまれて苦笑いしている。


「ほら、もう一口、飲んで？ おいしいっしょ？ でしょでしょぉ〜〜〜〜？」



ぎゃははという結花ちゃんの笑い声が響き、わたしは帰りたいと切に願った。

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