Dear my besties〜from Finally〜

第4章　Life is beautiful ページ33

「あ〜、た〜のし〜いねぇ〜♪」

直人の腕に腕をからめて歩きながら叫ぶ。自分の口が言ってるように思えなくて、誰か他のひとの身体みたいにふわふわする。

明日はふたりそろって休みだと思うと気持ちがゆるんで余計にはやく酔いが回ったような気がする。

そう、最近は定休日をできるだけ合わせるようにしている。こういう自由がきくことこそがオーナーの特権というものだ、とふたりで笑い合った。



直人はお酒が強い。

どんなにわたしが酔っ払っても常ににこにことわたしを見守ってくれている。

反対にわたしはお酒が弱い。ちょっと飲んだだけで気持ちが大きくなってなんでもこーいみたいな気分になってしまう。


「なぁ、大丈夫か？ あのーなんだっけあの武士医者。えーっとあぁ小林先生か。あのひとなんて言ってた？ もう大丈夫って？ つーか、退院早々酒なんか飲ませてまずかったかなー。でもたいして飲んでねーよなー。ホッピー1杯だよな？ 全部飲んですらいないよな？ あ、そうだ、A。聞こうと思ってたんだけどAあの病院ってよく……」「んー？ だいじょぶだいじょぶ！ 小林先生、なにしてもいいって言ってたよ！ もうね、なにしてもいいって！」

「マージで？ じゃあさ、じゃあさ、これからすっごいことしてもいい？」

「いいよ〜。なに〜？ なにすんの〜？」

「えへへ〜ナイショ〜」

「あ〜わかった〜。やらしーこと考えてるでしょ〜」

「考えてません〜」

「ウソだ〜。直人はやらしーこと考えると目ぇぱちぱちするんだからぁ。もう半年も付き合ってるわたひをなめとったらあかんで〜」

「ふふっ。そういうAもむちゃくちゃ酔っ払ってんだろ。そのわけわかんねー関西弁が出てきたら酒はストップなんだよ！」

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