検索窓
今日:4 hit、昨日:21 hit、合計:347,996 hit

ページ31

頭をそっとなでてAの額に唇を当てる。


「じゃあな。ゆっくり寝ろよ」

「ふふ、直人もね」

「オレはいつも枕に頭つけたら五秒で寝てるわ」


言いながら手を振ってドアを開けたけれどなんとなく別れがたくてドアを閉めてAの元へ戻った。

Aが不思議そうにオレを見上げている。

床にひざまずき、横たわるAの首の下に腕を差し込みキスをした。




大切だ




そう思った。

この子になにかあったらオレはどうなるかわからない。


見つめ合い、そっと頭をなでる。


愛しさに胸がつまる。


優しくキスを繰り返しながら頭をなでていた手をAの首の後ろにまわして舌を差し込もうとしていたら「もうおしまーい」とほっぺたを両手ではさんで顔を離された。



「明日、Aの部屋に泊まっていってもいい?」

ちいさな声でささやく。少し声がかすれる。

Aがこくこくとうなずいてほほえんだ。



その笑顔に胸がほわりとあたたまる。



うなずきかえして立ち上がり、手を振りながら病室を出る。





高校生に戻ったような弾む気持ちでエレベーターのボタンを押す。開いた扉からスーツ姿の男性が出てきて、登坂さんを思いだし、少し気持ちがトーンダウンした。

今日はやたらとヒクツナオトが出てくる日だなぁ。



武士顔が浮かぶ。

親しげにAと話す武士医者。


あ、この病院にしょっちゅう通ってるのか、Aに聞くの忘れた。

まぁ明日でいっか。


ちいさな四角い箱に乗り込む。

☆→←☆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (387 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1029人がお気に入り
設定タグ:三代目JSoulBrothers , 登坂広臣 , 片岡直人   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

happysmile2015(プロフ) - カズアキさん» smileさんちのけなげ臣…。あはは。確かに。プリキュア、わたしもさっぱりだよ。55人もいたなんて知ってた? 55人て! 勉強になるわー。 (2018年8月8日 9時) (レス) id: 33f6546aee (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - ともさん» あってしまったら幸せがなくなっちゃいそうって印象的だなぁ。なるほどね。夢をみている時間が一番しあわせなのかもしれないね。そうだね。 (2018年8月8日 9時) (レス) id: 33f6546aee (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - こげおさん» アクアがわかるこげ様がすごいわ。 (2018年8月8日 9時) (レス) id: 33f6546aee (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - ユキさん» えぇっと…。ユキちゃんが言ってることが外国語のようにさっぱりわかんないんだけど…。唯一わかったことはプリキュアってもう15年もやってて55人もいるんだってこと。55人?! ひとりだと思ってた。びっくり! イヤホントに。 (2018年8月8日 9時) (レス) id: 33f6546aee (このIDを非表示/違反報告)
カズアキ(プロフ) - 臣の『イモート』どんな子?そこを想像しちゃいましたw 臣は主人公ちゃんとの接点を増やしたい?大切な人の体が心配?smileさんちの臣サマが“けなげ臣”で新鮮です。プリキュア、全然わかりません。 (2018年8月7日 18時) (レス) id: 7e4d9a1edc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:happysmile2015 | 作成日時:2018年7月7日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。