☆ ページ23
薄暗い店内から明かりの灯るバックヤードをなにげなくのぞいたオレは心臓がとまるかと思った。
Aが男と抱き合っていた。
いや、違う。
Aを抱き上げた男性が、その背中を叩きながら椅子に座らせようとしている。
「A! おい! どうした! A!」
男のオレでもほれぼれするような低いいい声。すっとした高い鼻の横顔。
それは何度かこの店で顔を合わせたことのある、確か会計事務所かなにかのひとだった。えらいイケメンなので記憶していた。いつだったか、食事を終えて帰って行く後ろ姿を指してあのひとの会社に経理を任せてるんだとAは言っていた。
その肩にAはぐったりと頭を預けている。スーツの背中が広い。
いつも抱く劣等感を今日も感じる。
きちんとスーツを着て仕事をしている男性にオレはコンプレックスがある。
オレの気配に気づいて男性がハッと振り返る。
それまでぼんやりと立ち尽くしていた自分にようやく気づく。あまりにも驚くとひとは全然関係のないことをとりとめもなく考えてしまうものなのだろうか。
あわてて「どうしたんですか」と口の中でもごもごとつぶやきながら近づく。
Aの顔色は見たこともないほど青白い。
「いま伺ったらここで倒れていて……」
頭が白くなる。
一瞬、浮気しているイメージを抱いたなんてオレはどうかしている。
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happysmile2015(プロフ) - カズアキさん» smileさんちのけなげ臣…。あはは。確かに。プリキュア、わたしもさっぱりだよ。55人もいたなんて知ってた? 55人て! 勉強になるわー。 (2018年8月8日 9時) (レス) id: 33f6546aee (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - ともさん» あってしまったら幸せがなくなっちゃいそうって印象的だなぁ。なるほどね。夢をみている時間が一番しあわせなのかもしれないね。そうだね。 (2018年8月8日 9時) (レス) id: 33f6546aee (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - こげおさん» アクアがわかるこげ様がすごいわ。 (2018年8月8日 9時) (レス) id: 33f6546aee (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - ユキさん» えぇっと…。ユキちゃんが言ってることが外国語のようにさっぱりわかんないんだけど…。唯一わかったことはプリキュアってもう15年もやってて55人もいるんだってこと。55人?! ひとりだと思ってた。びっくり! イヤホントに。 (2018年8月8日 9時) (レス) id: 33f6546aee (このIDを非表示/違反報告)
カズアキ(プロフ) - 臣の『イモート』どんな子?そこを想像しちゃいましたw 臣は主人公ちゃんとの接点を増やしたい?大切な人の体が心配?smileさんちの臣サマが“けなげ臣”で新鮮です。プリキュア、全然わかりません。 (2018年8月7日 18時) (レス) id: 7e4d9a1edc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:happysmile2015 | 作成日時:2018年7月7日 15時