隣の家のギャル好きさん② (ページ28)

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お父さんページ28

母｢お線香買ってくるから、先にお花飾ってくれる？｣

A｢わかった｣

今日はお父さんの命日、私は･･･お父さんとの思い出はあんまりない

小学3年生の時、お父さんは急に倒れて死んじゃった

あれからもう10年、お母さんはいつも涙を流す

好きな人がいなくなったんだから悲しいよね･･･

A｢･･･お父さん、私ね、彼氏が出来たんだよ｣

お墓に話しかけても何も返事はない

お父さんの骨が下に埋められてるだけ

しばらくしてお母さんがお線香を持ってきた

既に泣きそうな顔のお母さんに、いつもの様に少し離れて泣き止むのを待つ

母｢･･･っ、あなたっ、あなたぁっ、うぅっ･･･｣

私も今、樹がそうなったらお母さんみたいになっちゃうかもしれない

お母さんは本当にお父さんが大好きだったから、そばにいないのが耐えられないんだと思う

お父さんとの思い出は、よくプールで一緒に遊んだ

そこには樹もいて、よく3人ではしゃいでたな･･･

母｢ごめんね、お墓にお水かけてくれる？｣

A｢うん、わかった｣

2人で一緒に合掌する

ねぇお父さん、私ね、樹と付き合ってるんだよ？あの樹だよ？

お父さんは反対してたかな？喜んでくれてたかな？

お母さんはね、すごく喜んでくれて、私はお母さんが笑ってくれて嬉しい

A｢･･･ねぇお母さん、お父さんとお母さんの出会いとか聞いてみたいな？｣

母｢フフ、いいわよ。帰ったら話すわね｣