お墓参り ページ35
今日、夏真っ只中の暑い日
この日に2人は、泣きながら死んでいった
お互い顔も知らない人達、それでも･･･みんなで怯えながら一緒に支え合ってきた
いつか私も死んでいくんだ、2人のところに行くんだって思って生きる希望なんて無くしてた
でもあの日、私は確かに感じたの
黒い人から逃げてる最中、突然扉が開いた
"走って！"
そう聞こえてがむしゃらに走った、走って走って、明るい方にはたくさんの人がいた
黒い人は捕まって、私はあの建物から出てくる2人の体を見た
きっと、2人が開けてくれたんでしょ？
だってずっと開かないはずの扉だったもの
守れなくて、ごめんね？何も出来なくて、ごめんね？
弟｢･･･姉ちゃん｣
A｢･･･ごめっ、ごめんね、｣
お墓に話しかけたってもう帰ってこない
返事もない冷たい石に、毎年、私は泣きながら謝る
どれだけ経っても深く傷ついた心の傷は、どうやっても治る事がない
どうして2人だったのか？どうして私だったのか？
今はもう何も聞きたくないし、調べたくもない
分かってるのは、死刑になってとっくに死んでいるという事だけ
弟｢行こう、父さんも待ってる｣
A｢･･･うん｣
きっとこれからも、このトラウマが消える日なんてないんだろうなって思う
それでも、この間大我くんが言ってくれた言葉は･･･すごく救われたと思う
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ぶんぶん(プロフ) - あぷるさん» ありがとうございます！これからの展開もお楽しみに！ (2020年12月10日 17時) (
レス) id: f9aea645bd (このIDを非表示/違反報告)
あぷる(プロフ) - 移行おめでとうございます！これからも楽しみにしています♪ (2020年12月6日 0時) (レス) id: 020fb8021d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶんぶん
| 作成日時：2020年12月2日 19時
