はるばる君を【RJ】 (ページ7)

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『もう…悠太先生に構ってなくていいから行こう』

RJ「あ、ちょ、」

YT《おーい、酷くない？久しぶりなのに》

『《悠太先生、話長いんだもん》』

Aが俺の腕を引いて行こうとした時。

ふと気になって、悠太先生に声をかけた。

RJ〔先生、あの…気になることがあって、〕

YT〔ん、何？〕

RJ〔…いつも校舎内を歩いていると、みんながAのことを見るんです。それも、芸術品を見るように〕

YT〔ははっ、ロンジュンの言い方は面白いけど…うーん、シンプルに考えてみな？〕

シンプル、に…

ふとAの方を振り向くと、窓の外のグラウンドを眺めていて、日差しに少し眩しそうに目を掠めていて。

RJ〔…綺麗、〕

YT〔そ、ただ美人ってだけ〕

確かに、Aはここの生徒の中でずば抜けて綺麗だし、スカウトくらい何度も受けてそうなビジュアルだ。

中国語を喋れる友達、と思って見てたから…今まで気にしたこともなかったけれど、確かにすっごい美人。

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YT〔けれど、美人なのも…時に損なんだよ〕

RJ〔え？〕

『あーもう、早く行こう、ね？』

その言葉の真意が分からないまま、俺はAに手を引かれて悠太先生の元を後にした。

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