はるばる君を【RJ】 (ページ31)

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《じゃあうちのクラスは、天使と悪魔カフェで決定！》

文化祭が近付いてきた。

うちのクラスは俺の知らない間に"天使と悪魔カフェ"でどうやら決定したよう。

クラスの子が近付いてきて、廊下に貼るポスター書いてくれる？と言ってくれたのは俺だって理解出来た。

言葉の壁こそあったけれど、このクラスは外国人の俺にも分け隔てなく接してくれる。このように俺に出来る仕事を与えてくれたのはやっぱり嬉しかった。

『お、ポスター描くの？』

RJ「美術部だからね、文字のところだけ手伝ってくれる？」

『うん、でもロンジュンが段々クラスに馴染めてきてるのは嬉しいね』

RJ「全部Aのお陰じゃない？笑」

やっぱり自然と周りに人がよってくるAと仲良くしているからか、みんな段々俺に話し掛けてくるようになった。

日本語もゆっくり話してくれればまあ、簡単なものなら聞き取れるようになったし、学校にA以外の楽しみも見つけられそうだ。

そんな満足感を感じながらAの方を振り向けば、少し寂しそうな顔をしていた。

RJ「どうしたの？」

『…いや、ロンジュンがこのままクラスに馴染めたら、私の役目は終わりなのかなって』

RJ「…別にそんなことは、」

『ごめん、何でもない。忘れて！』

Aはまた笑顔に戻ると、そのままクラスのみんなの方に行ってしまった。

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