はるばる君を【RJ】 (ページ17)

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🌸 ページ17

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次の日の朝。

自転車に乗って学校に向かっていると、私たちが初めて出会ったあの場所にまたロンジュンが居た。

『ロンジュン！』

RJ「あ、おはよう、喉の調子は？」

『昨日の夜は怖いから蜂蜜舐めた。あと朝も…だから大丈夫かも？』

RJ「ふーん、じゃあこれ要らない？」

『わ、要る！』

ロンジュンがポケットから取り出したキャンディは中国でしか売ってないもの。

ひとつ受け取って口に入れると、甘さが口の中に拡がってとても幸せ。

『朝から幸せだ…』

RJ「そんなに？あ、自転車持つよ」

『え？いいのに』

RJ「母さんが女の子には親切にしろって」

私の自転車を持つと、そのまま歩き出す。

自転車を挟むように歩くのもおかしいから、ロンジュンの隣に周り込めば「何？」と言ってちょっと嬉しそうに笑った。

RJ「そういえば昨日、二学期は文化祭もあるって言ってたけどいつなの？」

『丁度一ヶ月後くらい？私クラス委員だからさ、少し忙しくなりそう』

RJ「大変だね、俺も手伝えるところがあったら手伝うよ」

『それもいいけど、早く日本語の練習もしないとね』

ロンジュン、日本に来てからちゃんと日本語話せてるのかな？私とずっと中国語で話しているイメージしか無いんだけど…

するとロンジュンは、ガンバリマス、と片言ながらも私に話すから、頑張って、と返してあげた。

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