はるばる君を【RJ】 (ページ14)

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RJ「よくある話で、けれど辛い話」

RJ「君の親友の好きな人が、君を好きになって、君に告白して…親友は、」

『うん、縁切られたの』

Aはシャーペンを置くと、窓の外を眺めながら話し出した。

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『中学からの友達でね、おばあちゃんになっても仲良いんだろうな、ってくらい気が合う子だったんだけど』

『高一の時に、その子に好きな人が出来たの。もちろん私は応援したし、二人が近付けるように間を取り持ってみたり、私なりに頑張った』

ショウタロウが言っていた。

気さくな子だから、その男の子とも仲良くなって、三人で遊んだりしていたのはみんな知ってるって。

『けれど私は踏み込みすぎたみたいでね、その男の子、あろう事か私の事を好きになっちゃったみたいなの』

『私はただ、友達として接してたけど…人って何に、どのタイミングで恋するか分からないでしょ？』

その男の子、結構な面食いだったって聞いた。

この事は、Aも気付いているのかな、きっと。

『それでその男の子は私の親友に、今度私に告白しようとしてるって相談しちゃって、もちろんその子は怒っちゃって…』

RJ「別にAは悪くないじゃん」

『それでも、今まで私がその子のことを思ってしたことはその時点で全て彼の気を引くためのものだって思えちゃうの』

女の子って難しいでしょ、と今度は悲しそうに笑った。

結局その男の子のことを振って、もちろんその男の子とも友達のままで居れるはずも無く、最終的に全部を失ったと。

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