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『ロンジュン、この後カラオケ行こうよ』
RJ「あ、マジで行くの？」
『逆に嘘だと思ったの？』
RJ「半分冗談かと…」
じゃあ行こう、とホームルームも終わって席を立とうとした時。
先生が駆け寄ってきて、桜井さん、と声を掛けられる。…とっても嫌な予感。
《この後時間ある？》
『《…はい、一応》』
《良かった、そしたらこれ頼んでもいいかな？》
と、言って渡されたのは原稿。
学校のお便りでクラスごとに二学期への目標を書くもので、短くていいからね、と。
RJ「どうしたの？」
『《ごめん、仕事が入ったみたい》』
RJ「仕事？笑」
はあ、せっかくのロンジュンとのカラオケだったのに。
…まあ、明日でもいいんだけど。
また明日行こう、と言いかけた時、ロンジュンは私の原稿を手に取ると絶対分かってないくせに、ふーん、と言いながら座った。
『ん？』
RJ「仕事、見ていてあげる」
『別にすぐ終わるのに』
RJ「放課後の学校ってなんか楽しいじゃん、居てみたい」
『そう？笑』
みんながどんどん帰っていく中、教室の隅で座ったまま。
ロンジュンは自分の席に私のペンケースと原稿を置くと、自分は目の前の席に後ろ向きに座った。
『そんなにじっくり見るつもり？』
RJ「うん、日本語の勉強になる」
『逆さまで見るのに？笑』
RJ「いいから、ほら笑」
とうとう誰もいなくなった教室。
いつも騒がしい空間が、今は二人だけの静かな空間になった。
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作者名：ちょんぽむ
| 作成日時：2023年3月23日 11時
