《3》トリップしても普通に生きたい！！《3》

頭が追い付いてるけど追いついてない！！ ページ28

どさり、と体が床に打ち付けられる音。


その衝撃で意識がはっきりする。



『いだっ！！』



なに！？ベットから落ちた！？
あれベットに入ったっけ私…



『てかここどこ！？
しろっ！！！見れば見るほど白い！！！！


目に刺さる！！(？)』


なんて一人で叫んでもむなしいだけで
誰も返事なんて返してくれない



「暗くしようか？」


『え』


バッと後ろを振り向くと見覚えのあるようなないような



『…誰ですか』


「そうだったね」



少し微笑みながら指を鳴らすその人。


すると周りの色が少し暗くなった。



「お久しぶり。僕の妹」


『いもう…、え？』



もしや…もしやもしや…



『お兄ちゃん！？』


「やぁやぁ」


『え、なんでここに！？』


「ちょっとお話があるんだよ」



またもや指を鳴らすとなんか豪華な
リビングが出てきた。



『え、謎すぎるお兄ちゃん魔法使い説？』


「神様だよ？」


『お兄ちゃん神様説』


「とりあえず話すと長いから
この動画見てくれる？」


『ちょっと扱い雑じゃない？』



パッと電源がつくテレビには
私の姿が映っていた


しかも病院のベットで
酸素マスクをつけられ、眠っている私の姿が。



『…これわたし？』


「そう、A。
…厳密にいうと、あっちの世界にいたA」


『？？？？？』


「今、植物状態で病院に眠ってるんだ」


『植物状態！？』



それよくアニメやドラマとかでよくみる設定の！？



『え、まって
私って事故にあったかなにかしたの！？

扉開けたら米花町にトリップしてました〜の私が！？』


「そうなんだよねぇ…本当は僕がすぐに
Aの体をコナンの世界にもっていくはずだったんだけど

持ち出す前に部屋の中で倒れてるところを
近所の人に見つかっちゃってなんやかんやで通報されて


入院しちゃったんだよ」


『えぇ、なんて壮絶な人生…
あ、私の体か』


「で、もちろんAの魂は今ここにあるわけなんだけど
察しのいい妹ならもう気づくよね？」


『私の本当の体が、魂を引き戻してるってこと？』


「正解！！さすが僕の妹！頭いいね！」


『雑だなぁ、雑なんだよなぁ…』


「そういうわけで一回元の世界に帰ってほしいんだ！」


『…はぁ！？』


「大丈夫、すぐに帰れるように手配するから」


『ま、待っていろいろ話が進みすぎてよくわからないんだけど！？』


私元の世界に帰っちゃうの！？

もう本当ごめんなさい→←難攻不落

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