もう、純粋じゃない。 ページ24
ここまできたらやってやる…
日頃間近で受けていた零さんからのハニトラ術を…！！
「何を飲みますか？」
『あなたのおすすめが飲みたいです』
そっと目配せをして恥ずかしそうにつぶやく。
これは安室さんにやられたハニトラです。
「そうですね…ルシアン、などはいかがですか？」
まさかのレディーキラーカクテル。
ルシアンはドライ・ジンとウォッカに加えて
カカオのリキュールから構成されるレディーキラーカクテルのひとつ。
基本的にショットグラスで出されるので
セクシーに飲んで欲しいと思われるカクテルのこと。
完全に酔わせにきてるのだ。
『…素敵、ぜひ飲ませて下さい』
そういう流れでしばらく飲み進める。
もちろんセクシーに飲み干してやりましたよ
バーボンのことを思いながらね！！
「それにしても本当にあなたは魅力的ですね
もっとたくさん話したいんですが…」
『まぁ嬉しい、私もあなたとたくさん話したいことがあります
…実は、バーボンのことも話してみたくて』
その一言を付け足すとターゲットの表情が変わる。
引っかかった。
「あなたとは運命かもしれないな
ではぜひ、ここでは話せないようなことも」
するりと私の足を撫でるターゲット。
それに対して私も手を添えて嬉しそうに頷く。
きもちわるい
・
・
・
意外と楽にVIPルームまで入ることができた。
問題はここからなのだ。
いつベルモットが来るのかもわからない。
連絡は取れていないし何かしらの合図もない
「バーボンの話はどこで？」
『ある方から…としかまだ言えませんわ』
いよいよ本題に入ると、思ったその時
部屋のチャイムが鳴った。
「なんでしょう、ちょっとお待ちください」
ドアの方へ行くとガチャリと開く音が聞こえる
「ルームサービスです」
「ルームサービス？僕は頼んでいないんだが…
！？、」
パシュッ、と静かな音が聞こえると
誰かが倒れる音がした。
今私の後ろでターゲットが死んだのだ。
ついに殺人に手を貸してしまった。
零さんにも黙って
『どうしよう…』
ベルモット「
ぐい、と腕をひかれる。
ベルモットは私に上着をかけて
死体を見せないように庇って歩いてくれた。
・
・
・
あまりの喪失感に一言も発せない私を見て
ベルモットは静かに抱きしめてくれた。
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まひ - 夢主ちゃん、私の心臓あげる！（どっかの呪いの王のように心臓を取り出そうとしながら） (2021年6月24日 20時) (
レス) id: 34a4f55724 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - どわああああ！？安室さんかっこよきです！心臓たりましぇん。更新待っております！ (2020年5月8日 23時) (レス) id: 90648b34ab (このIDを非表示/違反報告)
ミサモ - 面白すぎます！この物語の沼にハマりました (2020年4月4日 9時) (レス) id: 592a6abe49 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - ふぁ？！？！こんないいとこで！！！更新まってますふすす！！！ (2020年1月22日 1時) (レス) id: 6b14e12bb4 (このIDを非表示/違反報告)
カミカゼ - 続き楽しみにしています！ (2019年12月30日 16時) (レス) id: fe23d940b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優乃 | 作成日時：2019年9月24日 19時
