検索窓
今日:13 hit、昨日:33 hit、合計:794,459 hit

事件が私を呼んでいる ページ14

気が付いたら寝てしまっていた。


目元は真っ赤になっていて
いくらタオルで冷やしてもとれなさそうなぐらい。


泣きすぎが原因か頭ががんがんと響く


ふと左手にある手紙の存在に気付く


涙でぬれていた手紙も今は乾いてぎりぎり読めるようになっている



私はそれを綺麗に折って
サイドテーブルの引き出しに入れようと思って足を動かした。


フローリングで寝てしまったせいか全身がかちこちに固まっている



ようやくたどりついた寝室



ふかふかのベットに座り込んでサイドテーブルを開け
手紙を丁寧に入れる



そのままベットに倒れこんで時計を見た



時刻は朝方7時を回っていた。



『どこにも行く気になれない』



そしてこの顔じゃ誰にも合わせる顔がない



『あぁ、でもそういえば…服がなかったっけ…
家具はこっちにあったけど食材とか服とか何もなかったな』



神様は嫌でも私を外出させたいらしい


『お兄ちゃんも酷なことするなぁ』



とりあえず目元に温かいタオルをあててひと眠りすることにした



‐‐‐‐‐‐‐‐



再び目が覚めたとき、時刻は夕方の4時を回っていた



ちょうどスーパーの売り上げが伸びるころだろうか。
まだ薄明るい空に背伸びをして遅めの挨拶をした



とりあえず昨日洗って干した洋服を着て
買い物に出かけることにする。



念のため鏡で顔を確認するが
赤みは引いていた。



目を凝らせばわかるがみんなはチークぐらいにしか思わないだろう



ぱんぱんっと自分の頬を叩いて
気持ちを入れ替える。



『さぁ!!買い物して気分を晴らそうじゃないか!!』



どんな服を買おうかな、と前向きに考えながら
歩く足取りはいつもよりとても重かった。



‐‐‐‐‐‐‐‐‐



ショッピングモールについたはいいものの、
人がごった返しでゆっくり見るにも見れない。



『すごいなぁ、本当に
そこらへんで事件が起きてもおかしくなさそう』



あまりの人の多さに驚きながらも服屋を見て回る。



『あ、これとかかわいいかも』



これもいいな、これもすてき。



悩んだものはぽいぽいと籠の中に入れていく



案外振り込んでくれた資金がすごかったんですよ、はい←




『いやぁーー買った買った!』




今までで一番の買い物じゃないかと思うぐらい
充実した買い物だった。



お手洗いで新しい服に着替えたから
昨日の服も袋に入れたし、食材買って帰ろうかな



そう思った時だった




キャァァァァッッ




事件は起こった

愛しのダーリンよ、お助けたまえ→←お兄ちゃん



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (215 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
574人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 6ページの 安室の兄ちゃんに惚れるかなぁ は 見惚れる ではないのでしょうか? (2021年7月1日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
pnnedc0x(プロフ) - もう、最高です!感無量です!笑えて、きゅんきゅんして、嫌なこと吹き飛んでいきました!ありがとうございます!これからも楽しみにしてます!!! (2018年5月16日 0時) (レス) id: c83e50b307 (このIDを非表示/違反報告)
honna@hqy(プロフ) - "僕の…恋人は……この国さ!!"で吹きましたwww映画の安室さんカッコよかったですよね!更新頑張って下さい! (2018年5月13日 23時) (レス) id: 073d13c2e9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:優乃 | 作成日時:2018年5月10日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。