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お兄ちゃん ページ13

『安室さんとお近づきになれる!!!!
じゃなくて今の状態でポアロにバイトなんて行ったら

間違いなく質問攻めにあう確率があるわ…。』



そして最後に君に話さなければならないことがある
これは口頭で伝えたかったが無理に近いのでここに残す



『なんか急に真面目な話になった
いままでも真面目だったけど』



君のご両親が…_________。




ぱさりと手紙が地面に落ちた。




『嘘だ…』




君のご両親が、君を殺そうとした。




『なんで、嘘だ』




あんなにやさしかったのに。



あんなにしあわせだったのに





手紙には続きがあった。




君の言うご両親は血の繋がっていないものだった。
君は赤ん坊のころ両親を事故で亡くし親戚の家へ預けられた


その親戚が君の言うご両親だ



君を引き取った後、元々ご両親の家には息子さんがいた
君とは5つ離れていた義理のお兄さんだ。



その子はまだ五歳だった。



しかしなぜか、君を引き取った数週間後に事故で亡くなってしまった



ご両親は息子の死を君の責任にした



だから息子の命日に殺してやろうと計画を企てた。



そして決行される日が
二十歳を迎えたその年のその日だった




『私がトリップした日…?』




しかし私は知っている。
息子さんが死んだのは父親がトラックの目の前に
放り投げられたのが真相だ



『放り投げた…?は…?』



父親にとって子供という存在は邪魔だった。
いつか消そうと思っていた彼は君が家に来たことを利用して
息子を先に殺し、次に君を殺そうとした。


そんな理不尽な死を私は見過ごすわけにはいかなかった。


息子さんを助けられなかった分、君だけは助けたかった。



こんな形で伝えることになってすまない。



どうか息子さんの分も生きてくれ





『そんな…そんなのって…』



ダムが決壊したかのように涙腺は壊れ、大粒の涙を流した。



『ずっと…愛されてると思ったのに…
本当の両親だと思っていたのに…全部、嘘だったんだ…』



手紙をぎゅっ、と握りしめて俯いた



涙でにじんだ手紙の文字が水彩の様に広がり
消えていた文字がうっすらと浮かび上がって来ていた。



どうやら手紙の送り主が一度書いて消した後のようだ



涙でボヤける視界に負けじと鉛筆を持って手紙にこすりつけた。



そして浮かび上がってきた文字にまたさらに泣くことになった。







"僕の分まで生きて、A


世界でたった一人の妹"

事件が私を呼んでいる→←訳が分からないでち。



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(プロフ) - 6ページの 安室の兄ちゃんに惚れるかなぁ は 見惚れる ではないのでしょうか? (2021年7月1日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
pnnedc0x(プロフ) - もう、最高です!感無量です!笑えて、きゅんきゅんして、嫌なこと吹き飛んでいきました!ありがとうございます!これからも楽しみにしてます!!! (2018年5月16日 0時) (レス) id: c83e50b307 (このIDを非表示/違反報告)
honna@hqy(プロフ) - "僕の…恋人は……この国さ!!"で吹きましたwww映画の安室さんカッコよかったですよね!更新頑張って下さい! (2018年5月13日 23時) (レス) id: 073d13c2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優乃 | 作成日時:2018年5月10日 17時

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