トリップしても普通に生きたい！！

心が折れてまうやろ！！(折れた) ページ11

うーん。どうしたものか。


かれこれ数時間はあんたは何者だと問いただされている。



これだけ拒否を続けているのに懲りずに聞いてくるのは
正義感か、好奇心か。



『はぁ…あのね。


"好奇心は猫を殺す"っていうことわざがあるの、知ってる？』


安室「イギリスのことわざですね

たしか…猫は九つの命を持っているがそんな猫でさえ
持ち前の好奇心が原因で命を落とすことがある、と」


『そのとおりです。
ただその場合は自分自身の好奇心で身を滅ぼしてしまった場合の話です


私は別例もあると思ってます』


コナン「…たとえば？」




『他人の好奇心でいじくられた猫も命を落とすと。』




私はざぶんっ、と腰あたりまである海に飛び込んだ。
いくら初夏だといってもまだ寒いものは寒い。


すぐに私の体の体温は海水に持って行かれた。



安室「Aさん！」


コナン「早く上がらなきゃ風邪ひいちゃうよ！」


『大丈夫だよ、これぐらいで猫は死なないから』


安室「先程の、あの回答は
僕たちの好奇心がAさんを殺す。ということですか？」


『そんな感じですかね。
さすがに何時間もお前の正体はなんだと言われたら


自分でも誰かわからなくなります』




しかも自分の大好きな人物に問いただされればね



ゆっくりと浜辺へあがると安室さんたちも
傍へ寄ってきた。



『あーあ。服が濡れちゃったなぁ
すみません今日はこれで帰ります』


安室「家まで送りますよ」


『遠慮しておきます
また車の中で質問攻めにあったら

それこそ本当に死んでしまいそうなので』



タクシーでも捕まえて帰るので失礼します。


そういって私はそそくさと冷えた体で海を背に歩き出した






『私はなんてことを…。』



あの安室さんにとてもつもなく冷たい態度をとってしまった！！！
だってしょうがないじゃん！！


秘密を着飾って美しくなりたかったんだもん！！！←



この調子じゃ私の仮面がぼろぼろとはがれてしまうわ！！！！



『次に質問されたら答えるか…』



安室さんに質問されたときね。



ちなみになんで海に入ったのかといえば
袖口につけられた盗聴器をはがすためだよ。


海の中でこっそりとりました！！！


だって嫌じゃない！盗聴器なんて！！！！



『とりあえず家に帰らないとなぁ』



のびーっ、と気持ちよく背伸びをした後
ポケットに入っていた財布を手にタクシーを呼んで帰宅した。

訳が分からないでち。→←空気が鉛の様に重いのつらぴ。

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