※激甘注意報※ [歌い手]

＊デートしてみた！＊2 ページ46

＊そらる＊


海だよ夏だよ！

青い海と空、そして．．．





『くっ．．．まぶいなそらるさん．．．！』


「なにが？」


水着姿のそらるさん！
ああ、幸せやわ。

私が太陽な存在のそらるさんに祈った。
キャピキャピ系女子は来ないでーって。

「あのぉサンオイル塗ってくれませんかぁ？」

はい、来ましたー！
ビキニを着たいかにもキャピキャピ系女子
参上しましたー！



『．．．うわっ．．．そらるさん？』


ぐっと私の腕を寄せて、感じよくよろける。
すると、


「ごめんね。俺には彼女がいるから。
あ、あともうちょっとで結婚か」


わざとらしく付け加えるそらるさん。
でも、なかなか離れないキャピ女さん。(略)

「むうぅ．．．！じゃ、じゃあ、海の家で
勝負だ！」

『はあぁ．．．？』

大乱闘の予感です。








『かき氷安いですよ〜！』

「焼きそばはいかがですか〜！！」


はい、どちらが客が来るかです、はい。



「いや〜助かるよ姉ちゃん！」

『ははっ．．．どうも』

実はと言うと、私の方が客、多いです．．．。

「はあ、疲れたー。もういいやー。違う
男探すわ」


とうとうダウンなキャピ女さん。

ごめんなさい、呼び込み中止です。
と、一言メモを残し砂浜を歩く。



着いてから思ったこと。

『そらるさんがいません』


居ないんです！！わあああああああああああああああああああ(((殴



『．．．騒がしいな』

私も叫んでしまったけどそれ以上の
声のボリューム。幼い？

沖のほうを不意に見ると、
溺れているような子が。



この時、思考が停止して足が勝手に動いた。



はやく助けないと。



あまり泳げないけど、それでも必死に
泳いだ。その子の手をとり、抱き上げると、

『あ、あんま、暴れないでっ！』


パニック状態なのか、じたばたと足や手を
動かしている。


(あ、だめだ)


私もほとんど体が海に浸かった状態。



ほんと私って昔から変わらない。
おせっかいだった。全部全部。



良いことしてもいつも空回り。


せめて、この子だけでも．．．







いや、だめなんだ





そらるさん！！！




「ばーか」



最後に見えたのは、優しく笑うそらるさん




『はっ！私はなにを！？そ、そうだ！
あの子は！！？』

「おはよう」

隣にいたのは私の大好きな人。


「もう。Aは優しすぎなんだから。
でもAのそういうところ俺、好き。
あの子は大丈夫だよ」


『．．．良かったああぁ！！』

以上、危険なデートでした！！

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