精神障害の君2 (ページ10)

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金銭ページ10

海
抱きしめられたまま、泣いて落ち着いた頃に、、

｢ねぇ、就活の事もそうなんだけど、、、何やりたいか、凄く迷っている」って言う私に、

｢人生なぁ、何度でもやり直し出来んねん！海がやりたい事をやったらええよ！俺やって、海を窮屈にさせてしまう変わりって言うのも、可笑しいかも知れへんけど、、、全部、出させてくれへん」と言う章大さん。

｢私ね、3年したら茶名まで貰えるの。それに、着付けや和裁の方がお金が掛かるから、その時にお願いしたいです。」と言う私

「なぁ、今時間あるなら、着付け習ったらやええやん！家事や食事なんて、なんとかなるもんやで。」と言うから、

「きちんと、自立？出来る様にしたいの。誰かが側にいなきゃ出来ないなんて、嫌！逃げたくない！」と言う私。

「そんな無理せんでも、ええやん」

と苦笑いで口にする章大さん。

｢ごめんだけど、それは嫌だ！！『彼女に甘すぎ！』と思われても、、、きちんとしたい。

ファンに、『甘やかして、ずるい』とか同情で、
一緒にいるって思われたくないの。

『敵わない』って、
『章大さんの身体を考えてあげられる人なんだから。』
って認めて貰いたいの。

だから、少しだけ手間を省いてでも出来る様に、工夫させてもらうし、茶道や着付け、和裁もやり遂げたい。｣
と言う海

｢もう、その言葉だけで充分やから、無理せんといてよ。」と言う章大さんに

「彼女になるなら、章大さんと一緒になる自分の価値を磨く為だから」と言う海