お揃い ページ25
｢なぁ、海ネイルしようや。足の指ならokやろ？」と言う章大さんの声に、
ネイルの準備をする私に、章大さんも自分の荷物から、マニュキュアに取りに行かながら、
「俺の手と、海の足とお揃いにしようや。」と大きな声で言うから、
思わず、笑ってしまった。
リビングに戻って来た章ちゃんが、笑ってる私見て、
『何、笑ってるん？」と不思議そうに言う。
「私ね、今日の出来事があって、帰って来て目の前には、簡単に会えなかった章ちゃんがいてね、大倉さんが自分の事の様に、章大さんと私の事を心から思ってくれる人がいて、心の中で見守ってくれる他のメンバーがいて、出会わせてくれた嵐さん達も含め、感謝しきれないくらいに幸せ」と言う私に、
『海がそう思うなら、感謝して恩返しせなあかんなぁと言いながら、
『青と、黒にしーよう』と独り言の様にノリノリで私の足の爪に、色んな青と黒のマニュキュアを塗ってくれる章ちゃん
深爪してて、恥ずかしいけれど、今更隠してもどうにもならない。
『なぁ、もう拒否権なんてないんやから、言っていいんやからな」と言う章大さん
爪の事を言わそうと、頼ってくれと言う裏の言葉
それでも、言えなくて戸惑う。
頼る事、家族とか相談する事が苦手な私。
『何で言えへんかな？どうしたらええかな？』と困った顔で私の髪の毛を解かす様に撫でながら、
『結婚しても、恋人の様な関係でおる？そっちの方がええ？』と言うから頷く私、
『ホンマに困った子やわ』と苦笑いで言い私を抱きしめ
『明日、深爪のケアしてもらおう」と言う章大さん。
何も、言えずにいる私は、ただ頷くだけ。
ベッドを買い直して、
時間がバラバラだからベッドは、一緒。
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作者名：8→1音 | 作成日時：2021年1月20日 18時
