精神障害の君2 (ページ20)

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未来ページ20

海サイド

「はぁ、、、」と溜め息しか出て来ない。
「ストレスに弱いから、短時間から始めた方が良い」
と医師に言われて、悔しかった。

ネットで検索すると、
アルバイトから正社員になれるのは約2割

契約社員でも約1割辛い現実を目の当たりにして、、、
疲れ、涙が出てくる。

いつの間にかソファで眠っていて、飛び起きると
いつ帰って来たのか分からない。
ソファの下で、私の頭を撫でていた章大ちゃんと、私の手帳を読んでいる大倉さんがいて、

私の手を握り『どうしたん？』と聞かれるけど言葉にならなくて、章大ちゃんの顔が涙でぼやけ始める

『追いで』と言われ胸の中に抱きつくと、
片方の手で頭を撫でられ、背中をさすってくれる。

「なぁ、無理せんでええよ。生活も、仕事も。」と言う
章ちゃん。

「ねぇ、、、本気？」と言う私に、

『本気で言わんやろう』と困った顔で言う章大さんに、
　
「ごめんね、情けないでしょ？普通のOLにさえなれなくて。」と言うと、、、

｢なぁ海、学歴だけで見ると俺、高校の資格取得したけど中卒やで？そんなん人生どう生きて行くかなんて、どうにもなんねん。｣と言う大倉

『ホンマやで？アクセサリーや、細かい作業が得意なら、アルバイトでも、何でもええよ！。』と言う章大ちゃん。

｢なぁ、海ヤスと結婚せえへんの？」と言う大倉。

『うん。パートナーでいいと思ってる。迷惑でしょ？』
と言う私に、

｢迷惑かけな生きて行けへよ。その分返したらええねん」と言う大倉。

｢我が儘言ったら、章大さんと一緒にいたいけど、メンバーは?週刊誌やら、パパラッチやら来ちゃうでしょ？」と言う海

｢メンバーからも『結婚せえ』やって。大倉が来たのも
海を説得する為なんやってそれに、離乳食とか幼児食の勉強してんねんで？」と嬉しそうに言う章ちゃん。

｢そうなんだ。有り難いね、、、お返し出来るかな？」と言う海に、

｢それは2人が幸せな家族であったら、ええねん」と言う大倉さん。

｢分かりました。お願いします。」と頭を下げる海に

「ほんまに、どんだけ海の頭のテッペンみなあかんの？」と苦笑いで言う大倉さん。

｢『ありがとう』でええねん。後は、お前のオトンとオカン、弟と弟との婚約者に挨拶させてや。』と章大さんに言われる。