[名探偵コナン＆マジック快斗]トリップ男装女子はホームズの相棒のワトスン

５話 ページ8

走って、走って、走った。お母さんがいるところへ・・・周りの目なんか気にしない。私は１秒でも早く、お母さんの元へ行きたい・・・！！

貴「お母さん！！」

医「君は・・・」

貴「神崎優子の娘の神崎Aです！！お母さんは！お母さんは・・・」

医「こちらへ・・・」

医者にICUと書かれた場所に案内された。中に入るとそこには呼吸器をつけたお母さんの姿があった。その隣には、心拍数などが映し出されている機会があり、その機会はピーピーと音を鳴らしている。

貴「お母さん！！」

私はお母さんの名前を呼ぶと、うっすらと目を開けた。”A・・・？”と弱々しく私の名前を呼んだ。
そして、母の右手が私の�に添えられる。

母「ご、めんね・・お母さん・やらかしちゃったみたい」

貴「ほんとだよ・・心配したんだよ？」

母「はは・・ごめん。ごめんね、貴方達をおいていってしまうことになって・・・」

貴「へ？何を言ってるの、お母さん。もう、お怪我を早く治して家族みんなで旅行いこうよ！」

母「ごめんね・・それはもうできない」

その言葉で全てを悟った。お母さんはもう・・
いやだ、いやだ、いやだ！！なんで、いつも私の大切な人を奪われなきゃいけないの！なんでよ！

貴「いやだよ！いや！おいていかないで！」

母「私は・・・貴方達に会えて一番幸せだった・・ありがとう」

私の�に添えられていたお母さんの手はスルリと力なくベッドの上に落ちた。部屋に鳴り響くのはピーという無機質な音だけ

貴「嘘、嘘だよね！おかあさぁぁぁぁぁん！！」

神さまは意地悪だ。いつも、私の大切な人を奪っていく。ひどいよ、神さま・・

7話→←4話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す