＃Ｇ２２、朝焼けに歌を ページ18
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カラスが鳴き始め、東の空が赤く染まり始めた。大きく息を吸って、吐く。吸う空気はとても冷たく、澄んでいる。冬が近くなってきたのか、吐く息は白い。寝るときにはもう羽毛布団が手放せなくなっているほどに、冬はすぐ傍までやってきていた。
今までの早く起きる生活が染み付いてしまったためか、だいたい朝の５時にはもう目が覚めてしまう。そんなときはベランダに出て、外の空気を吸うのが習慣となっていた。
そうやってしっかり目を覚まして朝を迎えるのだ。
静かな朝の街に向かって、歌を口ずさむ。道路を走る車の音と、鳥の鳴き声と、あとは何も聞こえない朝の街に融けるように歌が響く。一番まで歌い終えたところで、大あくびをかましながら誠司が起きてきた。そしてそのまま私の隣に落ち着く。
「おはよ…ふはぁ〜〜…。ねむ」
「まだ寝てていいよ？」
「いや、大丈夫。なんかAと話してたら目ぇさめてきた。それよりさ、さっきの歌もっかい聴かせてよ」
「！…聴いとったん？」
すると誠司は「うん」とけろりと返してくる。意識がハッキリしてきたのか、受け答えが早い。酷いときはそのままベランダでうたた寝しだすからなあ…。
そしてまたなんとも無いような顔でさらっとかっこいいことを言ってくれるのだ。
「それにもっとAの歌聴きたいし。あかん？」
東の空は日が昇って誠司の顔を照らす。微笑んだその顔はとてもかっこよくて。
冬の近い秋の朝は寒かったけれど、私を暖めるには十分だった。
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雲城-kumoki-(プロフ) - えりなさん» 了解しました！続編のほうで作らせていただきます！ (2017年8月27日 0時) (
レス) id: 34fa7040b9 (このIDを非表示/違反報告)
えりな - リクエストいいですか？石川慎吾選手に甘える系でお願いします！ (2017年8月26日 22時) (レス) id: eb2c13ec19 (このIDを非表示/違反報告)
雲城-kumoki-(プロフ) - 締め切りました！！投票にご協力いただきありがとうございました！ (2017年8月23日 22時) (レス) id: 34fa7040b9 (このIDを非表示/違反報告)
みっくん(プロフ) - ◎ 是非お願いします…！ (2017年8月22日 9時) (レス) id: 6f0c972c21 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうちゃん(プロフ) - ◎お願いしますm(_ _)m (2017年8月22日 8時) (レス) id: 25f87f55c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲城 | 作成日時：2017年6月26日 22時
