過去の出来事 ページ10
貴「話?」
憂『うん。この話を
聞いてほしくて
瑆君にお願いしたの…』
瑆「そのとーり」
榎本は自慢気にいった。
なんだろ
なんか
ムカつく
憂『ふふっ…瑆君には
本当に感謝してるんだよ』
瑆「ありがとうございます!」
憂『そうだね。
どこから、話そうか…』
お姉ちゃんの最後の願い
空はまだ、夕暮れだ。
また、あの日の様に紅い
過去編:六年前
憂side
懐かしい話
これは、まだお姉ちゃんが
生きていた頃の話
今日も、病室でいつ死ぬかの
生死の狭間を辿っていた。
空は、快晴で雲ひとつない
青い空。
いつ死ぬのだろう
明日が来るのだろうか
そんな事を考えてた。
死ぬってどんなこと?
やっぱり、苦しいのだろうか
いや、苦しいのは一瞬
脳が働かなくなって
脈も動かない
そろそろ、ご飯の味も
わからなくなってしまった。
案外、死を告げられたら
怖くない。
いや、自分で逃げているのかも
しれない。
あと、もう少しで
あの空に行ける。
どんな世界だろう。
やはり、死んだ人が
沢山いるのだろうか?
死んだおばあちゃんも
おじいちゃんもいるのかな?
そう考えてると
やっぱりあの子が来た。
あぁ、また嘘を吐かなきゃ
じゃないと泣いちゃう。
貴「お姉ちゃん!
遊びに来たよ!」
憂「…いらっしゃい…A」
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作者名:雨雪 花 | 作者ホームページ:http://HI.END.WOLD 1017
作成日時:2015年4月29日 22時