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9話 ページ9

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重岡「…着いた。」





いつの間にか私の住むマンションの前まで来ていて





A「あれ、ここ私の家…」





重岡「歩いてるうちに知ってる道出たから」





A「え、でも一回しか家来たことないのに道覚えてたの?」





前に一度だけ大ちゃんが家に来たことはあったけど…





重岡「覚えられるやろ、普通一回で」





A「え、すごいね…私は覚えられないよ」





重岡「ま、俺天才やからさ!
…ほら、はよ解除して」





マンションのエントランスに入った大ちゃんは部屋番号と暗証番号を押すように促す。





そういえば部屋の掃除とか全然してないな。





A「ねぇ、家の中今すごく汚いよ」





重岡「ええよそんなん、別に気にせえへんから」





…さっきは そうやって言ってたのに。





重岡「うわっ、きったな!うそやん!これはさすがに汚すぎるて…」





部屋に入った瞬間から 汚い って連呼されて。





A「…気にしないって言ったじゃん」





重岡「いや普通こんなに汚いとは思わんやろ
お前よくこんなとこ住めるな…」





…まぁ確かに今の状態はさすがに自分でもひどいと思う。





脱いだ服も、洗濯物を取り込んだ後の服やタオルも、どっちもそのまま床にポイポイしてるし、クローゼットは開きっぱなし
ベッドも起きた時のまま
食器もそのまま


お世辞にも綺麗とは言えない部屋だけど…





重岡「片付けとか掃除とかせえへんの?」





A「だってめんどくさいんだもん」





重岡「うわ、またそれ言う。
お前ほんまにめんどくさがり屋すぎひん?
一応女やろ?あれ、女やったよな?ん?」





A「いや確認しすぎだから。ちゃんと女だよ」





…女子力のなさは自覚してる。十分に。





でもそれよりもめんどくささが勝ってしまう。





どうせ誰も家になんて呼ばないし、私が快適ならそれでいい、と思ってしまったが故のこれよ。





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ひのりーる(プロフ) - 一波さん» 前作、今作とコメントありがとうございます(泣)頑張ります^ ^ (2019年4月16日 23時) (レス) id: 7a7ddd48ba (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 更新分まで読み終わりましたー!この二人見てると微笑んでまいますね(^^)続き楽しみにしてます(^^) (2019年4月16日 2時) (レス) id: 9b260c34a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひのりーる | 作成日時:2019年4月14日 1時

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