7話 ページ7
.
______いろんなことを思い出した。
いつでも私のヒーローだった大ちゃんは、今でも変わらず私のヒーローで。
A「大ちゃん…」
辛いときも悲しいときも楽しいときも嬉しいときも、どんなときでも隣にいてくれた大ちゃん。
そんなことを思い出して、なんだか涙が溢れてきた。
重岡「…うわっ、なに泣いてねん！
えぇ〜？そんな泣く〜？
お前ちょっと泣きすぎやって、」
A「…鼻水出てきたぁぁぁ」
重岡「げ、きたな！」
そうやって言うけど結局は優しくて。
重岡「ほら、ハンカチ貸したるから」
A「ありがとう〜…」
差し出されたハンカチからは昔から変わらない柔軟剤の香りがする。
重岡「…使用済みやけど」
A「え、きたない…」
重岡「は、うるさいわ」
そんなん言うなら使うな！って言いながら、そのハンカチを私の顔に押し付け、ごしごしと涙を拭いてくれた。
A「拭き方雑！痛い！」
腕をつかみ抵抗すると、
重岡「化粧落ちてんで。顔ドロドロ。ブサイク」
…さっきの発言撤回。優しくない。
重岡「…嘘やって。
さっきよりこっちのがええよ」
A「化粧でドロドロのブサイクな顔のほうが？」
重岡「いやちゃうわ、そんなこと誰も言うてへんわ！
そうやって笑ってるほうがいい、ってことやってわかるやろ普通」
ちょっと照れ臭そうに笑いながらそうやって言ってくれる姿が全然変わってなくて安心した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 349人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひのりーる(プロフ) - 一波さん» 前作、今作とコメントありがとうございます(泣)頑張ります^ ^ (2019年4月16日 23時) (
レス) id: 7a7ddd48ba (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 更新分まで読み終わりましたー!この二人見てると微笑んでまいますね(^^)続き楽しみにしてます(^^) (2019年4月16日 2時) (レス) id: 9b260c34a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひのりーる
| 作成日時：2019年4月14日 1時
