1話 ページ1
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_______物語はハッピーエンドじゃなくちゃ
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昔母が読んでくれた絵本はいつもハッピーエンドだった。
街は平和になり、人々は救われた。
お姫様と王子様は幸せになった。
だから私もそうなれると思ってた。
でも現実はそうじゃなかった。
A「…ふられた」
出会った時から運命だ、と思っていた人から 私は絶対にこの人と結婚するんだろうな、なんて思っていた人から
「冷めた」
この一言でふられてしまった。
A「ハッピーエンドなんて くそくらえだぁぁぁぁ」
やけになっていた私はひとりで酒を飲み、ふらふらと街を歩いていた。
とにかく腹が立っていた。
A「…冷めた、ってなによ。冷めるってなによ、なんなのよ!!」
かなり勢いをつけて道端に落ちてた缶を一蹴り。
ビューン!と効果音がつきそうなくらいに綺麗な円を描き飛んでいった空き缶は
「いたっ、」
これまた効果音がつきそうなくらいに綺麗にコツンッと私の前を歩いていた人の頭に当たった。
A「…やばい」
酔ってはいたけど、今のこの状況がさすがにまずい
ってことは判断できる。
A「あの、ごめんなさい
ほんとにごめんなさい、許してください…」
全力で謝った。
土下座する勢いで謝った。
「全然大丈夫ですよ
大したことないんで気にせんといてください」
私の頭上から聞こえた優しい声は関西弁だった。
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ひのりーる(プロフ) - 一波さん» 前作、今作とコメントありがとうございます(泣)頑張ります^ ^ (2019年4月16日 23時) (レス) id: 7a7ddd48ba (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 更新分まで読み終わりましたー!この二人見てると微笑んでまいますね(^^)続き楽しみにしてます(^^) (2019年4月16日 2時) (レス) id: 9b260c34a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひのりーる | 作成日時:2019年4月14日 1時