19話 ページ19
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A「…そういえば大ちゃんの初恋っていつなの?」
重岡「っはぁ?お前それ聞いてどうすんねん」
ドンッと思いっきりビールの缶を机に置いた大ちゃんは大声を出した。
A「いや別にどうもしないけど」
なんでそんな興奮してんの?と聞けば
重岡「じゃあええやんそんなん聞かんでも」
興奮してへんし、と小さな声で言う。
A「えー教えてよ〜」
ん〜…とだいぶ渋ってたけど
重岡「…高校の時」
結局教えてくれた。
A「え、意外と遅いんだ」
重岡「別にええやんか」
A「え、待ってでもさ、大ちゃん中学の頃に彼女いたって言ってたよね?」
重岡「それは…付き合ってって言われたから付き合っただけで…」
A「は、なにそれ最低じゃん」
重岡「いや、付き合うってことがどういう意味か当時の俺はわかってへんかったんやって!
いうてそんな長く付き合ったわけちゃうし…」
A「ふぅん…
え、じゃあさ、さっき言ってた高校の頃の初恋の人って誰なの?私の知ってる人?」
重岡「はぁ…もうええやろ?いつやったか教えたんやからもう充分やん」
はぐらかす大ちゃん。
A「え〜知りたい〜教えてくれてもいいじゃん〜」
重岡「…Aの初恋は小学生の時やろ?
小4のときで、相手は近所に住んでる3個上のはとこかなんかで…
俺らの演劇部の先輩の照史くんやったな、確か。
最近ようテレビ出とるよな〜」
A「え、なんで知ってんの…」
確かに私の初恋の相手は照史くんだけど。
私たちの出身校の演劇部の先輩で今となっては売れっ子若手俳優、なんて言われちゃってるあの照史くんだけど…!
重岡「いや自分で言うてたんやん!
ほんま忘れっぽいなお前!」
ゲラゲラ笑ってるけど全然覚えてない。
A「ていうか話そらした!」
重岡「…あ、ビールなくなった。
もう1本飲も〜」
台所に向かっていった大ちゃん。
逃げたな…
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ひのりーる(プロフ) - 一波さん» 前作、今作とコメントありがとうございます(泣)頑張ります^ ^ (2019年4月16日 23時) (レス) id: 7a7ddd48ba (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 更新分まで読み終わりましたー!この二人見てると微笑んでまいますね(^^)続き楽しみにしてます(^^) (2019年4月16日 2時) (レス) id: 9b260c34a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひのりーる | 作成日時:2019年4月14日 1時