ハッピーエンドはまだ遠く (ページ25)

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＊3

　目黒は何泊するつもりなんやろ、とか考えながら予約ページに進んでいく画面を眺める。

「んー、明日は準備間に合わないかもしんないし、明後日からで良い？」

　日数選択の画面であろうページでカレンダーを弄りながら、目黒が聞いてきた。予約してもらってるし、目黒とおる以外の予定は特にないから、プランは全面的にお任せする。

「じゃあ、明後日から……、木曜まで！」

　いや、それ何日なん？
今日が土曜で、日曜の明日は飛ばして、月、火、すい、も、く……？

「え？ 4日間？」

　長ない、って言いそうになったのは堪えて、日数だけ確認する。俺そんな長い時間、目黒とおったことないから、間持たせられるかちょっと不安なんやけど。

「うん、3泊4日。嫌だった……？」

　そう言った目黒はあからさまに落ち込み顔。もー、やめてや、しゅんってされると全部許してまいそうになるやんか。

「あー……、俺は大丈夫やで？ただ、その、めぐきゅんがずっと俺と一緒で退屈せんかなって」

　ほんまに思っとったことなんやけど、どっかちょっと取って付けたような理由を慌てて説明する。

「俺のこと心配してくれてたの？ありがと。でもその心配は全然いらないから、これで決定ね」

　全面に嬉しいって押し出して、笑顔で言う目黒がまたキラキラして見えた。この笑顔にも俺は弱いみたいや。

「チェックインは遅めにしよっか。ちょっと寄り道してから行きたいし」

　あぁ、もう全部好きにしてえぇよって言いたい。

「2日目と3日目で温泉街回って、最終日はチェックアウト遅めで、また寄り道しながら帰ろうよ」

　ずっとひとりで楽しそうに予定を立てる目黒。そんな嬉しそうにされたら、拒否なんてできひんし、したくもないから、とりあえず全部頷いとく。全部お任せで悪いとは思うけど。

「ん、おっけ。予約できたよ」

　見せられた画面には予約完了の文字。ありがとうって言うたら、どういたしましてって返ってきた。