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ふと目が覚めると、そこは知らない場所だった。
黒いカバーが掛けられた布団も、どこかで嗅いだことのある匂いだけど、それがどこで嗅いだものかは思い出せないし。
ただなんとなく、ぼーっとする頭で体調の悪さだけは確認できた。
帰れと岩本くんに言われて私は、確かあの後、一人で練習できる場所を探して備品倉庫を借りたんだっけ。
管理人さんに無理言って鍵借りて、その頃には頭がガンガン痛かったことも覚えている。
それでも渡辺くんや岩本くんを怒らせてしまった自分が情けなくて、デモテープ流しながらとにかく必死で踊ったけど、全然分からなくて。
踊っているうちに、自分が何をしているのか、よく分からなくなって。
霞む視界の中で、誰かが駆けつけて………。
それで気がつけば、知らない家の知らないベッドの上にいる。
ああやってしまったなぁ、と思いつつも体のだるさには勝てず、起き上がる気にもなれなかった。
ここまで運んできてくれたのは誰なんだろう、とぼんやりと考えていたら、見覚えのある顔が私の隣にやってきた。
本当良く整った顔………目が合うけど、お互いすごく気まずい。
「あっ、えっと………」
目黒「………どうっすか、体調」
生まれ年でいうと私の方が一年早いけど、彼は早生まれだから学年は同じ。
同じだけど、彼は私に敬語を使う。
「う、ん………まあまあ、です」
目黒「そうですか………」
「あの、」
目黒「はい」
「………なんで、ここに？」
目黒「いや、なんでって、俺の家だから。」
「運んできてくれたの？」
目黒「まあ………さすがに病人ほっとくほど、鬼じゃないんで。」
そんな彼の手には、お味噌汁用のお椀。
「それ………」
目黒「ああ、これ。………味の保証は出来ないですけど。」
中を除けば、くたくたになったお米………お粥が入っていた。
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まりも(プロフ) - 諒さん» 長らく返信出来ず申し訳ありません。先ほどこちらのコメントに気づきました…コメントありがとうございます。続編の更新を再開しましたので、もしよろしかったら遊びに来てみてくださいね！ (2021年8月29日 22時) (
レス) id: a0fbd747c8 (このIDを非表示/違反報告)
諒(プロフ) - 最高です(*｀ω´)b (2021年6月1日 16時) (レス) id: 900ac3960c (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - れもん。さん» コメントありがとうございます！感情移入しながら読んでくださっているのかな、と思うと、何だか胸がいっぱいです。完結まで、れもん。さんの大好きな作品であり続けられるよう頑張りますね！ (2021年3月31日 18時) (レス) id: a0fbd747c8 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 亜沙さん» コメントありがとうございます！『雪解けのよう』と表現して下さいましたが、実はこの作品のタイトルを考える時に雪解けというワードを使おうか迷ってました笑 まさかのジャニヲタさんではない読者さんに驚きましたが、これからも読んで頂けるよう精一杯筆を執ります！ (2021年3月31日 18時) (レス) id: a0fbd747c8 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます！この作品を好きになって頂けて、作者は本当に嬉しいです！これからも、お暇があれば是非、覗きに来てみてくださいね♪ (2021年3月31日 18時) (レス) id: a0fbd747c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも
| 作成日時：2021年2月18日 22時
