【イナアレ】もうこっちを見てくれないのか？【白鳥つむき】 (ページ3)

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‐白鳥視点‐

それから、小学校、中学と上がった

俺たちは小学校ではほぼ一緒に居た

でも、中学生になった頃からあいつは俺にあまり近寄って来なくなった…。

同じクラスなのに廊下ですれ違っても話かけないし、話かけられない。

教室でもそうだ

同じサッカー部の奴とは話すが俺とは滅多に話さない。

今だってそうだ

あいつの隣の席には早乙女聖也と言うサッカー部の男がいる。

A「昨日の●●●見た？」

早乙女「見たよ！

感動しちゃって、でも来週最終回なんだよね？」

A「そうなの！？」

早乙女「予告で言ってたよ」

A「見てない」

いつからだろうか

昔はずっと一緒にいたからあいつのことを気にかけたことがなかった

でも、最近、あいつのことばかり気にしてしまう。

無意識に目で追ってしまう。

他の男に取られるのが嫌だ

と、思ってしまう。

水神矢「…し………り……しら…とり」

白鳥「っ!!」

目の前にいるキャプテンにすら気づけていなかった

水神矢「体調悪いのか？」

白鳥「大丈夫だ。

少し考え事をしていたんだ」

水神矢「そうか

話相手がいないのなら俺に相談してくれよ」

白鳥「ありがとう

キャプテン」

キャプテンは優しい

部活ではお母さん的存在だ

部活での問題児、灰崎を気にかけているんだから

A「あ、次体育だ」

早乙女「忘れてた

着替えないとね」

A「うん」

あいつ、Aは体育着を持って廊下へ出て行った。

女子は更衣室で、男子は教室で着替える

それが星章学園のルール。