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K side

藤ヶ谷が好きだ。

優しくしてくれるから好きだ。

俺の意思を尊重してくれるから好きだ。

一緒にいて心地良いから好きだ。







今まで俺が家族から得られなかった"優しさ"で包み込んでくれた藤ヶ谷を、俺はいつのまにか大好きになっていた。




ずっと藤ヶ谷といたい。

そんなことを強く思うようになっていった。




いつも藤ヶ谷は6時までには仕事から帰ってきて、一緒に夜ご飯を食べるのがお決まりだった。

遅くても8時くらいには家にいたし、遅い日は事前に今日は遅くなるといってくれていたから安心できた。



…でも今日は遅い。




もう時計の針は10を超えている。

しんと静まり返る部屋の中で急に不安な気持ちに襲われた。



藤ヶ谷の家はここだけだ。帰ってこないはずがない。


ここにきてしばらく経つけれど、今までこんなことは一度も無かった。



もしかして、どこかで事故にあったんじゃ…。



もしかして、なにか事件に巻き込まれたんじゃ…。






そんな嫌な考えが頭の中を駆け巡る。




探しに行かなくちゃ。



考えるよりも先に体が動いていて、この家に来てから一度も出ていなかったドアの外へと駆け出した。

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作者名:あかつき。 | 作成日時:2023年5月31日 0時

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