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F side

…と思ったのに。



F「なんでいるの」




一日が終わり、部屋に戻るとあの子どもがいた。


足枷がついていたときと同じように部屋に。




F「俺、お前はもう自由だって言ったよな」




K「宏光」



F「え?」


K「俺の名前。宏光っていうんだけど」


F「ああ、うん。急にどうした」



K「だから、"お前"じゃない」

F「は…?」



K「…」



F「え、今更…?」

K「…」




F「…はぁ……"宏光"は、もう自由だって俺、言ったよな」



名前を呼ぶと少しだけ宏光は嬉しそうにこちらを見上げた。



K「言った」


F「じゃあ、なんで」


K「俺は俺の意思でお前と、"藤ヶ谷"と一緒にいたいと思った。それだけ」


F「何いってんだよ。俺は誘拐犯だぞ」

K「わかってる」




F「なんだよ、俺といたほうが幸せだとでも思ったのか?」




そう言うと同時に一段と目をキラキラとさせて俺を見つめる瞳と目が合う。



F「なーんて…、まじ…?」


K「俺、藤ヶ谷と一緒にいたい」





こうしてなんだかよくわからない関係な二人の生活が始まった。

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作者名:あかつき。 | 作成日時:2023年5月31日 0時

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